レシチンとレチノールの違い

レシチンとレチノールは名前が似ていますが、一体どのような違いがあるのでしょうか。こちらではその違いとそれぞれの特徴についてご紹介しています。

レシチンとは?

レシチンとは脂質の一種で、リン脂質と呼ばれています。細胞膜の構成成分であり、エネルギー源になる他、体内でも様々な働きをします。 神経伝達物質であるアセチルコリンを生成する働きも担っており、心身共に健康な状態を維持するための成分です。 レシチンは元々卵黄から発見された成分であり、卵黄の中に豊富に含まれています。また、大豆の中に含まれていることでも有名です。

レシチンの主な働きについて

レシチンの働きは多岐に渡りますが、主な効果としては次のようなものが挙げられます。

  • 脂質の代謝を促進させる
  • 肝臓を保護する
  • 穏やかな精神状態を保つ
  • 学習力、記憶力の向上
  • 不眠症の改善
  • コレステロールを減少させる
  • 細胞膜の強化

神経伝達物質であるアセチルコリンを生成する働きによって、記憶力や学習力の向上に役立ちます。 また、アセチルコリンは自律神経のバランスを保つ上でも欠かせない物質であるため、精神状態を穏やかに保ち、不眠症を改善する効果も期待できます。 レシチンには乳化作用があるため、血管内のコレステロールを溶かし、コレステロール値を正常にするという効果もあります。

レチノールとは?

レチノールとは脂質性ビタミンであるビタミンAの一種です。 ビタミンAはビタミンA1系とビタミンA2系に分類されていて、ビタミンA1系のことをレチノールと呼んでいます。因みに、ビタミンA2系のことを3-デヒドロレチノールと呼びます。 レチノールは動物性食品に多く含まれており、配合量としてはレバーが最も多くなっています。その他、うなぎやほたるいか、ぎんだらなどにも含まれます。

レチノールの主な働きについて

レチノールの働きは、ビタミンAと同じなのでご存知の方も多いと思います。主な働きについては次のようになります。

  • 皮膚組織を健康に保つ
  • 粘膜を強く保ち細菌感染を予防する
  • 夜間の視力を維持して夜盲症を予防する
  • 抗酸化作用で細胞の老化を予防する
  • 細胞の修復を促進させてがんを予防する

レチノールは、視力を正常に保つロドプシンの成分であるため、視力の維持に高い効果を発揮すると言われています。。 また、細胞を正常に保つための働きにも長けていて、抗酸化作用を持っているため、体内の傷ついた細胞を修復する働きも期待できます。

レシチンとレチノールは全く違う成分

レシチンとレチノールの違いについて見てきましたが、名前が似ている両者は、成分としては全く違うものです。混同してしまいやすいですが、レチノールをレシチンだと思って摂取しないように注意してください。 レシチンは非常に安全性の高い成分で、過剰摂取をしたとしても、重篤な副作用などは特になく、薬品との併用でも問題がないと言われています。 それに対してレチノールは、過剰摂取で副作用が起きる可能性があります。代表的な症状としては、頭痛や吐き気、筋肉痛、疲労感、発疹、脱毛などが挙げられます。

更にひどくなると、脂肪肝や肝臓肥大などの肝機能障害を引き起こす危険性もあります。特に妊娠中の女性は胎児に悪影響がある可能性もあるので、過剰摂取は禁忌だと言われています。 レシチンとレチノールは、このように安全性や副作用の有無にも大きな違いがありますので、全く違う成分だということを覚えておいてください。